山麓絵画館


2005年冬の作品


                                                                              個人蔵

「積雪の朝」

サイズ: 527X353o
2005年12月 山梨県小淵沢町


降雪のあった翌朝、牧草地越しに、早朝の陽光を受けた南アルプスが魅力的に輝いていた。南アルプス
を描くとき、いつも悩ましいのは、山の連なりの何処までを切り取るかということ。そして、その段になると
いつも「自分が真ん中」と主張するのが甲斐駒である。この絵の場所は、私の家からクルマで2,3分の所。
山がきれい、となるといつも駆けつけるお気に入りのスポットだ。









「冬色の山」

サイズ: 476X358o
2005年12月 長野県富士見町

中央高速下の富士見町の畑地に立つと、遮るもののない開けた斜面の正面に、南アルプス外縁の
山々がせり上がるように広がる。曇天の寒い一日。雪の山肌がつくるモノトーンの屏風模様が面白い
造形を見せていた。幾重にも重なる尾根の先に、甲斐駒から鋸岳に続く山並みが顔を覗かせていた。









                                                 個人蔵
                                                      
「甲斐駒 初冬」

サイズ: 462X387o
2005年12月 山梨県長坂町

通称七里岩ラインを走ると、南アルプスと八ヶ岳が左右に見え隠れする。畑地の開けた一角、日だまりとな
った冬枯れの林の向こうに、甲斐駒がその独特の風貌を誇示していた。背後に沸き立つ雲が、今にもピーク
を隠してしまいそうだ。甲斐駒は、日野春駅にほど近いこの辺りから長坂駅の方にかけて、真利支天の岩峰が
左の稜線をこぶのように盛り上げているが、小淵沢を過ぎると、それも隠れて優しげな風貌となり、さらに伊那
谷に回り込むと、今度は見事な三角錐を見せるようになる。深田久哉も絶賛したこの山は、何処からでも本当
に描き甲斐のある山だ。










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