山麓絵画館

制作手順のご紹介


3月掲載の「冬木立」について、制作の手順を掲載してみました。
あくまで「私流」で、模範解答の教材ではありませんので、念のため。

  ←デッサンが終わった段階。
   ここでは、彩色に先立って、塗り残しの厄介な中央
   の木の枝部分と、下の灌木部分にマスキング液を塗
   りました(黄色い部分)。
   この他にも、画面では分からないのですが、背景の
   木立の密集にアクセントをつけるべく、白のダーマト
   グラフで細かなひっかき傷のような線を入れてありま
   す(ダーマトグラフは絵の具をある程度はじくので、彩
   色すると、そこだけ枝のざわめきが表現できると思っ
   たわけです)。

 →主題となる中央の木の部分を残して、その周囲から彩
  色を施していきます。
  この絵で一番大事な全体の調子〜中央の木とその背
  後の木立のハーモニー〜をどう出したらいいか、手探
  りしつつ繊細なタッチで色を乗せていきました。
  (ダーマトグラフは思ったような効果を生んでいないよ
  うなので、筆のタッチで補いました)


 ←  マスキング液を剥がし、主要な木の幹や枝に彩
    色を施します。雪のついた木々の表情に気を配り
    ました。
    続いて、背景の木立と、手前の灌木群にもアク
    セントをつけ、枝を描き加えたり、色調の濃淡を
    つけていきます。
    最後に、梢の背景をなす空の色をやや強めに塗っ
    て、全体のバランスを整えました。



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