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←デッサンが終わった段階。
ここでは、彩色に先立って、塗り残しの厄介な中央
の木の枝部分と、下の灌木部分にマスキング液を塗
りました(黄色い部分)。
この他にも、画面では分からないのですが、背景の
木立の密集にアクセントをつけるべく、白のダーマト
グラフで細かなひっかき傷のような線を入れてありま
す(ダーマトグラフは絵の具をある程度はじくので、彩
色すると、そこだけ枝のざわめきが表現できると思っ
たわけです)。
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→主題となる中央の木の部分を残して、その周囲から彩
色を施していきます。
この絵で一番大事な全体の調子〜中央の木とその背
後の木立のハーモニー〜をどう出したらいいか、手探
りしつつ繊細なタッチで色を乗せていきました。
(ダーマトグラフは思ったような効果を生んでいないよ
うなので、筆のタッチで補いました)
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← マスキング液を剥がし、主要な木の幹や枝に彩
色を施します。雪のついた木々の表情に気を配り
ました。
続いて、背景の木立と、手前の灌木群にもアク
セントをつけ、枝を描き加えたり、色調の濃淡を
つけていきます。
最後に、梢の背景をなす空の色をやや強めに塗っ
て、全体のバランスを整えました。
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