山麓絵画館


山麓スケッチ館2006年 春〜夏


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2006年 夏





                                         個人蔵

ヒマワリの季節! 山麓を走ると、田畑の縁や農家の家の前にいまが出番とばかりに咲いている。
夏日には珍しく姿を現した八ヶ岳連峰を背景に入れて一点描いてみた。麦わら帽子越しに太陽光線
がじりじりと突き刺ささってくるようであった。(8月15日 長坂町の畦道で)







梅雨の晴れ間、原村へ。自然文化園の下の池に直行すると、想像通り、おあつらえ向きの風景が待っていた。
標高1400bのこの辺りでは、まだ新緑の最終段階といったところ。即スケッチ。八ヶ岳を背景に、その新緑を
映す静まりかえった池を大きめに取り入れてみた。(6月24日 原村)







これも上の池の直ぐ近く、白樺林の中である。ここのシラカバは古木が多く、一本一本がかなり個性的で、午後の
陽射しがやや逆光気味に林を包んでいる。真ん中を縫う道をアクセントに入れてスケッチ。自転車で通りかかった
老夫婦がしばしギャラリーとなってくれる。梅雨時なのに清々しい高原の午後であった。(6月24日 原村)






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2006年 春








八ヶ岳高原道路沿いのまきば公園。展望台から少し下ると、眼下に牧歌的な風景が広がる。「わが牧場は
緑なりき」・・・という映画があったように記憶しているが、まことにそんな雰囲気の牧場だ。アクセントと
なっている大きなヤマナシの木は、山梨県の県木。(5月24日 大泉町 まきば公園)







                                                  個人蔵
何時も長坂の町に下る時に通る道すがら、私の好きな場所では、まだ田植え前の水田が何枚か残って
いた。甲斐駒と新緑の木々を水面に映し、水田の中の春はかすかに揺れていた。(5月21日 長坂町)







原村はタンポポの盛り。至る所を花と綿帽子が覆い、土手を鮮やかな黄緑色に染めている。この絵は土手
越しに取ったアングルなので、背伸びしては眺め、中腰になっては土手の斜面に置いたスケッチブックに描き、
書き終える頃には腰が痛くなってしまった。背後に八ヶ岳、中央が阿弥陀岳である。(5月21日 原村)





                                       個人蔵

こちらも原村。今度はタンポポの群生する平坦地に陣取ったので、終始座ってのんびりと描けた。黄や緑の
細かな階調を描いたつもりだが、どういうわけか、この絵は写真撮影も編集処理もままならず、上手く出ていない
のが残念。八ヶ岳の連なりは、右から西岳、阿弥陀岳、横岳とゆったり広がっていた。(5月21日 原村にて)



← 長坂のある畑道目の中を車で下りていくと、何本ものコナラの木立 がいよいよ新緑を濃くしていた。でクルマの中からフロントシールド越し に描いてみた。
(5月初め、長坂町 塚川にて)










雨上がりの雲が甲斐駒の頭を隠し、中腹あたりではうっすらとたなびいている。陽射しはないが
水田や背後の新緑がとても瑞々しい。そろそろ田植えで、畦道には農夫の往来が絶えなかった。
(5月初め 小淵沢町にて)






山麓には溜池が結構多い。その一つの越中久保溜池という所では、対岸のサクラの混じった木立越しに、
鳳凰三山がゆったりと横たわっている。その中央に、地蔵岳のオベリスクがぽつんと天を突き上げていた。
(4月末、長坂町 越中久保溜池にて)






清春美術館の近く、有名な桜並木の奥に、何の変哲もない畑がうねって広がっていた。ケヤキやコナラ
の木立群が、上半身を畑の先に覗かしている。土も大気も緩んで、春の温もりを宿しているかのようだ。
(4月13日 長坂町、清春美術館付近にて)







小淵沢の南端、七里岩の断崖に沿って、水量の増した釜無川が蛇行して流れ下っている。岸辺に下りようと
しても、至るところ獣よけの電柵が設けられていて、なかなか近づけない。地元の人に教わって、漸く一筋の通
を見つけた。ケショウヤナギだろうか、黄緑色の新芽が雲のようで、河原の至る所に春の彩りを添えていた。
(4月12日 小淵沢待ちと白州町の境界あたりにて)






                                       個人蔵

こちらに来て初めて富士山をスケッチしてみた。富士はよく見えることが多いのだが、あの端正さ、あの
神々しさは、眺めている以上のものが引き出せないような気がして、気軽に描けないところがある。富士こそ、
何処から見ても富士。八ヶ岳や甲斐駒とは対極にある山だ。 (3月18日 大泉町のレインボウライン下から)



 ← 何処かいい場所がないかとうろついていたら、思わぬ所で 溜池 越しの甲斐駒に出会った。午後の薄い陽射しの中、山も水も森も、冬を 既に乗り越えたほころびのような気配を漂わせていた。(3月15日 長 坂町・・・中央線のやや南、昭和池という所)


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