山麓絵画館


2015年 夏〜秋




「黄葉の集落」

The Langton F6
2015年11月 白州町花水

今年は紅葉が早く訪れた分早く去ってしまったので、11月も下旬にかかると山麓では
低い所にその名残を留めるのみとなった。この日は釜無川沿いまで下り、七里岩の森
を背に佇む花水の集落を描いた。田畑も冬備えを終え、山は最後の輝きを放っていた。












「小春日和」

Fabriano Studio F6
2015年11月 小淵沢町上笹尾

小淵沢は中央線から下った辺りが紅葉のピーク。小春日和の一日、良く通りかかる
学校跡のグランド下はサクラの紅葉と銀杏の黄葉、その向こうには柿のたわわに
実った農家の家々が一つ風景の中に同居し、秋たけなわを奏でているようであった。












「八ヶ岳 秋色U」

Fabriano Studio F6
2015年10月 長野県 富士見町

下の絵から入笠山登山道方面に少し走ってから脇道にそれると、林縁の陽溜まり
があり、そこから振り返ると八ヶ岳南西面が俯瞰できる。何度訪れても期待を
違わぬ展望で、実に広くゆったりとした八ヶ岳山麓の広がりを改めて実感できる。












「八ヶ岳 秋色」

Saunders Water Ford White F8 
2015年10月 長野県 富士見町

富士見町はパノラマリゾート近くの道路脇にクルマを停め、カラマツの紅葉に
染まった八ヶ岳を描いた。周囲もちょうど紅葉の盛りで秋の日射しが暖かであった、











「釣り人」

Fabriano Studio F6相当 
2015年10月 長野県南牧村

下の絵と同じ場所、1週間後に訪れると紅葉はピークを過ぎていたが、静けさだけ
は先週と同じであった。この日も釣り人が一人、糸を垂れていた。村のマス釣り大会で釣れ
残ったマスを村民は釣っていいのだそうで、紅葉何処吹く風で水面に目を凝らしていた。











「紅葉と八ヶ岳」

Fabriano Studio F6相当 
2015年10月 長野県南牧村

10月も半ば、南麓ではまだ紅葉の初期だが、野辺山高原まで来ると状況は一転、
1400bの標高と北東に開けた高原ではそのピークを迎えていた。かつて村営スケート
場で今はふれあい公園として開放されている一帯、湖面を渡る風が心地よかった。











                                                     個人蔵
「湖秋」
〜御射鹿池〜

Fabriano Extra White F10相当 
2014年10月 長野県茅野市

季節的に言えば、この絵が登場するのはもう少しあととなる。御射鹿池でこんな紅葉と出会った
のは昨年10月下旬のことで、その直後からこの一作を手がけたのだが、集中力を欠いたまま
半年ほど中断。再び画面に向かったのはつい最近である。作風も当初意図した着物の絵柄の
ようなイメージから、光と影を強調した彫りの深い作風へと途中で趣旨変えをして完成させた。











「秋へ移ろう」

Saunders Water Ford Natural F8 
2015年9月 小淵沢町下笹尾

山麓では大分稲穂が垂れてきた。素朴な田園風景が広がる下笹尾の一画に腰を落ち
着けると、農家の背後には木立群がまだ濃い緑色を湛え、手前には稲田が黄金色を
いよいよ増して移ろいゆくときをゆっくり刻んでいるようであった。間もなく稲刈りが始まる。











「湖畔〜松原湖

Saunders Water Ford White F8 
2015年7月 長野県 小海町

八ヶ岳高原でも連日真夏日が続くと、涼しげな絵が描きたくなるものだ。何かそういう題材
をと、先日行った松原湖で得たモチーフを、湖面の風を思い出しながら描き起こしてみた。









                                            
「松原湖の空」

Saunders Water Ford Natural F8 
2015年7月 長野県 小海町明

梅雨の晴れ間、高原にも真夏日が続いた一日に湖畔の日陰を求めて松原湖に遠征した。
思惑通り、湖面を伝う風は心地よく、久しぶりのスケッチ(このところ例の肩凝りがあった
ので本当に久しぶり)であったが、自然と筆が進んだ。夏の松原湖を描くのは初めてである。













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