山麓絵画館
09年 秋
「須玉川 晩秋」
かつて「雪化粧」と題した作品を描いたことのある須玉大橋にやってくると、眼下にこれが最後とばかり
に色を放つ木々が河原を彩っていた。その橋の上から入念にデッサンをして彩色。高い橋の上からだと
普段は目にできないバードビューが得られるので、これが楽しい。(11月20日 須玉大橋の上から)
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「晩秋の谷戸風景」
いつも目にしている光景が、この日は強い逆光の日射しの中で印象的であった。北風が舞う寒い日
だったので、クルマの中からスケッチ。背後には稜線を雲に隠した南アルプスが広がり、地上だけが
明るい秋の陽に溢れた世界を呈していた。(11月18日 大泉町谷戸にて)
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「尾白川渓谷の秋」
かねてから狙っていた尾白川の紅葉風景であるが、行ってみると既に渓谷は枯葉色に覆われていた。
川沿いを埋め尽くす柳も黄色がかっていて、こちらの方はあと一月もすると落葉だろうか。午後の陽に輝く
森を背後に入れて秋の雰囲気を盛り込んでみた。(11月15日 尾白川渓谷にて)
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「富士の見える風景」
曇天の寒い一日、教室で小荒間に。富士を描くことは希なのだが、この日は富士のある風景
をテーマ選び私も一点描きあげる。すすきの描き方がみんなには難しかったようなので、
手前や中景に意図的に多くのススキを配してみた。(11月5日 長坂海小荒間にて)
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「秋たけなわの松原湖」
昨年も訪れた松原湖に。紅葉はややピークを越えた感じであったが、背景の八ヶ岳連峰と水の
織りなす松原湖ならではの風景が出迎えてくれた。昨年の絵よりは少し右よりのアングルをとり、
手前の芦を多く配して変化を付けてみた。(10月22日 小海町松原湖にて)
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「天高い野辺山高原」
野辺山高原もずっと赤岳寄りに上っていくと、標高1600bくらいだろうか、南アルプスが
全貌を横たえるように迫り上がってくる。紅葉は晩期の枯葉色、風が強く冷たかったので、クルマの
中からスケッチ。秋の空気を天高く画面に取り込れてみた。(10月19日 野辺山高原にて)
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「秋のまるやち湖」
黄葉の視察をかねて山麓を走り回ってみた。標高1200〜1300bの高原道路辺りでも紅葉は
まだちょっと早い。よくスケッチをする原村のまるやち湖に行ってみると、ここは白樺が多いせいか
明るく、秋の雰囲気も他より先行しているようだ。(10月12日 原村 自然文化公園にて)
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「実りの季節」
水彩教室のスケッチの場で、生徒さんの絵を巡回指導する傍ら、私もスケッチ。対岸に
甲斐駒を望むこの場所は、手前に生活の息づかいがあって、絵には格好の場所である。
(9月24日 小淵沢身曽岐神社分院の下にて)
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「実りの季節」
茅が岳山麓では、所々稲の刈り入れが始まっている。9月に入って晴天が多かったせいか、
たわわに実った稲田は黄金色の輝きを一段と増しているようだ。この山麓は西側に回り込むと
八ヶ岳の全貌が見渡せる。そんな一角で稲穂をわたる風を受けながら気分良くスケッチを楽しんだ。
(9月18日 明野町浅尾地区にて)
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「八ヶ岳 初秋2」
私の水彩教室意一行を伴って下の絵と同じ場所にまた出かけた。薄日の中に八ヶ岳の
稜線は雲に見え隠れしていたが、その動きが絵的にはかえって面白くかったように思う。
(9月19日 野辺山高原 平沢峠にて)
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「八ヶ岳 初秋」
爽やかな朝、八ヶ岳には雲がかかっていたが、飯盛山の登山口にある獅子岩に行ってみた。
雲は赤岳の稜線を終始隠していたが構わずスケッチを開始。初雪もまだ、紅葉は始まったばかり
色彩的にはとらえどころが難しい季節なのだが、初秋の雰囲気を目一杯掬い取りたいと描いた。
(9月16日 野辺山高原 平沢峠にて)
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