山麓絵画館


2012年秋〜2013年冬



                                                    
「雪の集落〜下津金」

Arches 荒目 F10相当
2013年2月 須玉町津金


雪の集落の絵は好きで何点も描いているが、これもその一つ。下津金地区の隠れ里というか、幹線道
から外れているので、あまり人目に触れていないであろう場所である。緩やかに弧を描く坂道の上から
下の集落を俯瞰すると、背後に甲斐駒が薄い冬陽を受けて佇んでいる。降ったばかりの雪が深かった。












                                            個人蔵
「雪の日の白樺」

Fabriano Extra White 中目F8相当
2013年1月 小淵沢の我が家から


当家の東側にかなり広い茅の原があり、その真ん中に大きな白樺の木が生えている。根本から
4本に株立ちした木で、地主さんも姿がいいので伐採せずに残しているほどだ。季節毎に様々な顔
を見せてくれるから、私らにも愛着が深い。ある雪の日、そんな白樺の表情を捉えて絵にしてみた。














                                                    
「冬日射す山麓風景」

Fabriano Extra White 極荒目F10相当
2013年1月 小淵沢町上笹尾


冬晴れの朝は山を見るのが楽しい。当家近くの「三峯の丘」という場所からは南アルプスの北端に
当たる山腹がパノラミックに広がって見える。空気が乾いて澄んでいるから、手前の畑から山の頂まで
全てが降り注ぐ冬の日射しを浴びて、その陰影をくっきりと映像に結び出すかのようだ。











                                                    
「雪の集落〜浅川」

Arches 細目 F8相当
2013年1月 高根町浅川


降雪のあった日、よく行く浅川の集落に出かけた。除雪をしていない道に轍をつけながら丘の上
に上ると、白い屋根が身を寄せ合うように佇む墨絵のような世界が俯瞰できた。山間のどこから
か、この土地の民話がひっそりと聞こえてくるようであった。写真を何枚か撮ってのちに絵にした。












                                                    
「八ヶ岳残照」

Saunders Water Ford White F8相当
2012年12月 長坂町夏秋


12月は例年になく寒く、八ヶ岳も早くから厳冬期の表情に変わっていた。我々山麓に住む者にとって
は毎年迎える白い雪山の季節であるが、久しぶりにその勇姿に魅せられて、山容だけを描き込んで
みると、改めてこの山の良さを知らされる思いがした。間もなく闇に包まれる短い冬の一日であった。
(この絵は、来年の賀状に使用するものですが、一足先に当HPでのお披露目です)











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