山麓絵画館
水彩画の技術的なこと「私の場合」
個展の会場では、水彩画を描いている皆さまからたくさんのご質問を受けます。
会場では十分に対応できないことが多いので、比較的に多かったご質問に関し、「私の場合」について、
以下のようにご説明させていただきます。参考にして下さい。
○使っている紙は?
・完成画はカット紙を木製パネルに水張りして使用するか、ブロック紙各種(1四方糊固めしてあるもの)を使うことが多く、描く対象や表
現の仕方によって使い分けています。
・カット紙
Arches 荒目の300g
Fabriano Extra White、中目 300g
Sounders Water Ford Natural(またはWhite) 中目 300g
・ブロック紙
Fabriano〜Artistico Extra White 35.5X51cm 荒目 300g
Fabriano〜Watercolour Studio 35.5X51cm 荒目 300g **生産中止?
Arches 36X51cm 荒目 300g
Sounders Water Ford Natural(またはWhite) 300g
White Watson 300g
Sennelier F8、F6 荒目 300g(この紙はお気に入りでしたが生産が中止、私の在庫も残り僅かです)
・スケッチブック(spiral)は、White Watson 190, 239, 300g、Fine Face Canson 190gなど。
・・・紙についての質問が非常に多かったので、個展の時の作品カードには使用した紙についても記入しています。
・・・上の写真には全ては映っていません。
○使っている絵の具は?
・全て透明水彩絵の具 ・・・ Winsor&Newton の Artists' Water Colour
○使っている筆は?
・ホルベインの350Rシリーズ(Para Resable)が中心。
合成繊維の筆で、人工毛というジャンル
腰のねばり強さや筆先のまとまり具合など、私には合っていますので殆どこの筆を使用。
サイズはいろいろですが、主として丸筆だと8,10,12号中心、平筆は14.16、20号あたりが主に使うサイズ。
○デッサンは鉛筆?
・大半の場合は、HB、B、2Bの鉛筆(Staedtlerのルモグラフ)を使用。
・最近はこのメーカーの2o芯と芯ホルダー付が便利なので、これが中心。
・スケッチでは主として2Bの芯を使用。アトリエでの描き起こしはHBを使うことが多い。
・その他、コンテ鉛筆、フェルトペンなど、時おり 雰囲気を変えて使用することもある。
○白い部分の表現は?
白い部分は、全て紙の地の色(塗り残し)で、白の絵の具は一切使用しません。
必要に応じ、マスキング液を使用しますが、細かな水面の波形や木の枝など最小限に留めています。
|