山麓絵画館


2014年 初夏〜





                                                  
「川上村俯瞰」
Montval Canson F8
2014年8月 長野県川上村

残暑厳しい中、このところ停滞がちな夏のスケッチをしに川上村にやってきた。この時期、村中が
レタスの収穫に忙しげである。かねて目を付けていた高台の直射日光を受けながら一気にスケッチ。
画面手前から奥に蛇行するのは千曲川、川上村の風景における一つの寄り所と言って過言ではない。










                                                    
「棚田の小径」
Arches 細目 F8相当
2014年6月 須玉町小尾

一番下にある絵と同じ御門の集落を見下ろすポイント、そこから縦構図に切り取った風景である。
この絵の頃はまだ早苗で、一枚一枚の田は半鏡のような状態であった。一月後の今は一面
黄緑色の絨毯と化し、集落は日に日に深まる緑を背に、じっとりと盛夏に溶け込んでいく。










                                                  
「大武川の畔で」
Montval Canson F8
2014年7月 武川町三吹

以前来て描いたことのある同じ大武川の畔、舞鶴橋の下の日陰で同じような構図でスケッチをした。
時期的にも同じだが、違っているのは当日の天候だけ。それが空や雲の様子を変え、地上の
色調をも変える。風景の表情を決めるのが一に天候であることに改めて気付かされる思いであった。










                                                    
「塩川流れ下る」
Montval Canson F8
2014年7月 須玉町東向

八ヶ岳山麓で川の絵をものにするのはなかなか骨が折れる。この日も狙っていた塩川の川岸に
出ようと試みたが、田圃の電柵に仕切られていて近づくこともできなかった。やむなく川に最接近
する橋の上から、緑の陰影を縫うように流れ下る塩川の様を覗き込むようにしてスケッチした。








                                                  
「梅雨の晴れ間」
Fine Face Canson F8
2014年6月 高根町箕輪

田植えが終わるのを待っていたかのように山麓も梅雨入りとなった。よく行く箕輪の田園地帯
にやってくると、稲が行儀良く列をなし、田は黄緑色に化しつつある。集落背後の甲斐駒は雲に
隠れて全身を見せず、これから暫くはこんな風景の中で緑だけが深まっていくことになる。










                                                  
「御門集落の棚田」
Fine Face Canson F6
2014年6月 須玉町小尾

私の絵ではもうお馴染みの小尾地区は御門の風景である。田植えを終えた棚田を
俯瞰すると、その位置や光の当たり具合により、田一枚一枚が異なった表情を見せて
面白い。あと一月ほどすると稲が生長し、棚田は周囲の緑と同化するように変わっていく。















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