山麓絵画館


2014年 春



                                                  
「八ヶ岳 代かきの頃」
White Watson F10
2014年5月 高根町箕輪

5月は水山麓の至る所で田に水が張られ代かきが始まる。これが終わるとややあって
から田植えが始まるのだが、農家の人たちの漲る気分とは裏腹に我々傍観者にとっては
このいっときが何とも平和で心和む気分となるものだ。今年もそんな一光景を描いてみた。









                                                  
「葛窪春景」
Montval Canson F6
2014年5月 長野県富士見町

小淵沢から県境を越え富士見町へ入って間もなく、目の前に高低差のある田園風景が現れる。
この一帯は葛窪と言って、私もよく絵を描いたり写真を撮りにやってくる。南に開けた先に聳える
甲斐駒の風景もいいが、水田の合間に佇む集落の様子もなかなか牧歌的な味わいがある。









                                                    
「新緑の渓流」
Montval Canson F8
2014年5月 高根町浅川

八ヶ岳山麓では新緑が鮮やかな季節を迎えている。ヤナギから始まった渓流沿いの芽吹きは
いまや山全体を覆い尽くして広がりつつある。岸辺に下りたいと走り回るのだがこれが結構難しい。
大門川上流で漸く見つけた小径を下って川辺に降り立つと、そこは瀬音だけの世界であった。








                                                  
「みどり湖のサクラ」
Fine Face Canson F6
2014年4月 長坂町白井沢

みどり湖は農業用の溜池だが、毎年サクラが咲き誇ると湖面とのアンサンブルが得難い風景
をつくり出す。この日は薄曇りであったが、満開のサクラの下でスケッチ。花酔いで一杯いき
たくなる気分だったが、そのせいか実際よりも見事な花付に描いてしまったかも知れない。









<春のスケッチ3題>






「新府の桃園」
Fabriano Studio F8
2014年4月 韮崎市中田町

新府の共撰場がある桃園は、毎年桃花の季節となると、写生や撮影の人々で賑わう。もう時期
外れかと行ってみると、まだピンクの絨毯が広がっていた。今年は、ウメもコブシもサクラも、モモ
までも同時多発的に咲き乱れている。大雪のせいで植物の季節センサーがずれてしまったようだ。








「舞鶴松公園近く」
Fine Face Canson F6
2014年4月 武川町三吹

大武川の舞鶴松橋近くで、ひときわ鮮やかな花の風景があった。サクラとモモなどが横行の
下で一斉に咲き誇っている。手前の畑は暖かい日を吸収し、幸作を待ち受けているかのようだ。








「大武川岸辺の春」
Fabriano Studio F8
2014年4月 武川町柳沢

大鵡川の右岸を上流方面に遡っていくと、人家が途絶えやがて対岸の山がずっと迫って
くる。まだ枯れ木色の山にはヤマザクラが点在し、岸辺ではヤナギの新緑が鮮やかだ。
どこかピントの絞りきれない風景だが、川面を伝う空気は何とも春めいて心地よかった。












                                                  
「小学校跡地のサクラ」
Fine Face Canson F6
2014年4月 長坂町長坂下条

今年のサクラスケッチ第1号。日野春小学校跡地の校庭には、南アルプスを背景にした立派な
ソメイヨシノが毎年見事に開花する。学校はあちこちで閉鎖に追い込まれる一方だが、学舎と
歴史をともにして育ったサクラは毎年変わることなく開花し、訪れる人々を癒してくれている。








                                                  
「山間の集落 早春」
Fabriano Extra White F10相当
2014年3月 須玉町小尾

もう何度も絵にしている小尾の御門集落である。春浅い日の午後、集落の上を通りか
かると半逆光の陽を照り返す集落の屋根屋根が印象的であった。人影も少なくひっそり
と佇む集落とは対照的に、周囲の山は芽吹きのときを迎えまさに華やぎ始めたときであった。











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