山麓絵画館
2009年夏 北海道の作品
「寿都(すっつ)の漁港」
Montval Canson F6
北海道 寿都(2009年7月制作)
函館から北上し渡島半島を横断して日本海側に出る頃、終日降り続いた雨は止んでくれた。寿都の外れにある
小さな漁港付近でクルマを降りると、凪いだ海の彼方にうっすらと積丹半島が。微光の中に広がった海の光景である。
「積丹の海岸線」
Montval Canson F6
北海道 積丹半島(2009年7月制作)
この旅では珍しく薄日に恵まれた神威岬。展望台から約20分、海に突き出た岬の尾根上を突端まで歩いていくと
せり上がる岸壁群がつくる海岸線と、海のうねりの様が俯瞰できる。高さと奥行きを表現すべく、縦構図の絵とした。
「積丹ブルー」
Sennelier F6
北海道 積丹半島(2009年7月制作)
積丹ブルーという呼称まであるこの海の色は、北海道というより南国をイメージするようなエメラルドグリーン。遙か眼下
の小さな岩礁に砕ける波頭をモチーフに、そんな積丹ブルーの彩色を施してみた。色の濃い部分は水面下の岩礁である。
「積丹の海」
Sennelier F4
北海道 積丹半島(2009年7月制作)
岬から続く鋭角な岩礁の数々・・・積丹を代表する海の景観を切り取って絵にしてみた。逆光の夕陽だと
目を見張るようなシルエットになるのだろうが、このときは午後の薄日にうっすらと浮かぶ光景であった。
「煙る石狩湾」
The Langton 530x455mm
北海道 石狩市(2009年7月制作)
札幌方面から石狩湾を少し北上した望来と言う高台の辺り。名の通り、湾が望み来たる場所という趣で、この日は小雨
の中、背後の山も海岸線の先も煙って解け合う風であった。唯一色味を宿した海沿いの家並みだけを丁寧に描いてみた。
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