山麓絵画館
2008年冬の作品
「雪の集落」
Fabriano〜Artistico Extra White サイズ: 527X353o
2008年2月 北杜市須玉町
塩川の作る大きな谷間を挟んだ対岸から望む明野村の集落である。普段あまり絵にすることのない
素材であるが、非日常の雪の世界の広がりと奥行きに触発されて、ついつい入念に描き込むことに。
特に手前と中ほどを横断する二つの斜面は、陰影と無数の木立の繊細な表情に細心の注意を払った。
個人蔵
「雪化粧」
Sennelier F8 サイズ: 462X387o
2008年2月 北杜市須玉町
積雪があった翌朝、あちこち走り回って取材したモチーフの一つ。須玉川の広い河原は、いつもはだだっ広い
荒れ地の感が否めないのだが、この日は見違えるように雪化粧を施している。雪原と流れの織りなす雪景色
からは、咄嗟に着物の柄のようなイメージを得たので、そんなイメージを紡ぐようにして描きおこしてみた。
「春近い千曲川」
Fabriano〜Watercolour Studio サイズ: 527X353o
2008年3月 長野県川上村
3月上旬の晴れた一日、野辺山方面に取材に出かけた。雪に覆われた大地のうねりが続く畑地帯を過ぎて川上村に
下り、千曲川の岸部に出るとすっかり冬も緩んだ光景に一変する。この日は日中でも気温2度ほどだったが、岸辺も
背後の秩父の山並みも、どこかのどかな陽光を受けて輝きを放っている。そんな春近い雰囲気を描きたかった。
「雲湧き上がる富士」
Montval Canson サイズ: 408X310o
2008年3月初旬 北杜市大泉町
久しぶりに富士を描いてみた。強風の止まない一日、よく行く谷戸の開けた畑地から望む富士山は、次々と
湧き起こる雲を従えて刻々とその表情を変えている。日中のそんな天体ショーを見物する気分で筆を走らせた。
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