山麓絵画館


2013年 春

                                                    

                  <安曇野スケッチ旅行から>






「水田と常念岳」

Montval Canson F8
2013年5月 安曇野市 大王わさび田近く

田に水が張られる頃、安曇野のシンボルとも言うべき常念岳の姿を合わせ鏡のように描きたいと
思うのだがなかなか上手くいかない。この日も強い北風が水田の鏡を一瞬にして消し去ってしまった。








「新緑の烏川渓谷」

Montval Canson F8
2013年5月 安曇野市 烏川渓谷

下の一点と同じ烏川渓谷の一角を吊り橋の上から見下してスケッチ。日増しに鮮やかさ
を増す新緑と絶え間ない流れの音が、行く春を盛り上げているかのようであった。








「後立山連峰を望む」

Montval Canson F8
2013年5月 安曇野市 大王わさび田近く

北の方に目をやると、いよいよ残雪の豊富な後立山連峰が遠く白馬の方まで見渡せる。屋敷林との
上手い組み合わせで描きたかったが、なかなかベストアングルを見出せないまま描き出すこととなっt。











                                                    
「新緑を縫って」

Fabriano Extra White F8相当
2013年4月 長野県安曇野市


安曇野の西、北アルプスの山裾を刻む烏川渓谷に分け入ると、雪解け水を集める渓流が心地よい。
この絵は烏川に流れ込む支流の一つ、流れの幅は狭いのだが、豊富な水量は新緑のトンネルをくぐり
抜けてが流れ下るといった風であった。そういう雰囲気を瀬音もろとも絵に閉じ込めてみたいと思った。








       <春のスケッチ4点をアップ>




       
       
     「春浅い山麓風景」
      Fine Face Canson F6
      2013年4月 長坂町小荒間
      
      甲斐駒の眺望が開け、その姿も美しく見える小荒間は三分一湧水のすぐ下の辺り。 
      ここからの光景は、手前何軒か並ぶ建物が高原らしいチャームピントを提供してくれている。






    

       「高森観音堂のしだれ桜」
        Montval Canson F8
        2013年4月 富士見町信濃境

          以前描いたことのある高森観音堂のエドヒガン系垂れ桜。手前のソメイヨシノや
          レンギョウなどは思い切って省略し、画面奥へ視線が引き込まれるように描いてみた。
          






                            
             
                                       「サクラ習作」
                                        Fine Face Canson F6
                                 2013年4月 水彩教室でのデモ

                                サクラの描き方のデモとして簡単に描いたものだが、思いの
                           外見栄えがするので習作として載せることにした。













                                                    
「桃の里U」

Arches 荒目 F8相当
2013年4月 山梨市矢坪


「桃の里」第2弾も高台から俯瞰するアングルで描いた。剪定されたモモは木は、立ち姿や花の疎な付き
具合からなかなか絵にし難いのだが、その特徴を捉えつつ密集するモモ畑を放言するのに腐心した。
画面をうねって過ぎる用水路とサクラ並木が、構図上の動きとまとまりの両方をもたらしてくれたかと思う。










                                                    
「花の龍岸寺」

Fine Face Canson F6
2013年4月 北杜市長坂町


龍岸寺はサクラの季節になると、境内はユキヤナギやウメなどが一斉に咲き誇って眩い光を放つ。
教室のスケッチでやってきたのだが、私もその華やかさに誘われるようにスケッチブックを広げた。
花の走り書きのようなづもりで描いたのだが、存外上手く雰囲気が出たのでHPにも載せることとした










                                                    
「サクラの実相寺にて」

Fabriano Studio F8相当
2013年4月 北杜市武川町


4月4日、例年より十日は早いであろう満開の時期を迎えている武川の実相寺にやってきた。折しも前日
の雨が山では雪だったようで、この時期にしては甲斐駒の残雪も一段と白く輝き、寺のサクラとの饗宴は
その盛りといった風であった。訪れる人も多く界隈は賑わっていたが、アクセントに3人ほど描き入れてみた。










                                                    
「桃の里」

Fabriano Extra White 極荒目 F8相当
2012年4月 山梨市矢坪(フルーツ公園近く)
(制作は2013年3月)

この絵は昨年の春先に仕入れた餅0府を元に描き起こしたものだが、もうすぐこんな季節に。一昨日
電車から眺めるとモモ畑はほんのり色づき始めていた。この辺りから一宮方面にかけて、いわゆる
桃源郷と言われる一帯は結構傾斜地が多く、俯瞰する角度によっては面白い構図が得られる。












                                                    
「サクラと八ヶ岳」

Arches 細目 F8相当
2012年4月 甲府市曽根丘陵公園の近く
(制作は2013年3月)

この作品も昨年得たモチーフからの描き起こし。甲府南ICそばの曽根丘陵は、モモ畑が広がっていて
目を惹くが、殆ど同じ時期にサクラも咲き誇り、春先には描く題材に事欠かない。このサクラはそこから少し
南の精進ブルーラインにかかる辺り、道から外れるとサクラと八ヶ岳のおあつらえ向きの構図に出会えた。










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「5月 水田の風景」

Montval Canson F8
2013年5月 北杜市高根町

八ヶ岳山麓もあちこちに水田が広がる季節に。里山は新緑が生い茂り、自然も人心も初夏に向かって
一斉に動きを加速させているかのようだ。強烈な紫外線を浴びながら、何とか彩色をし終えることができた。












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