山麓絵画館


2006年冬の作品






「冬木立」

サイズ: 462X387o
2006年3月 長野県原村

降雪のあった翌朝、原村方面に偵察に行くと、いい雰囲気の林に出会った。何の木だろうか、前後左右に広
げた枝振りが特徴的で、この林の主人公のように直立してる。背後の木立が折り重なってつくる色合いや
紋様がまたいい。ヤマガラらしき小鳥が二羽飛び交っていた。この木立のモチーフは、暫くあたためておい
てから、制作にかかった。 (制作手順につきご興味のある方は、別掲をご覧下さい
               












「雪の河原」

サイズ: 462X387o
2006年2月 長野県川上村

八ヶ岳の東麓をえぐるように流れる川の多くは、千曲川に流れ込む。川上村の農道、目の回るように高
い橋の上から見下ろすと、雪の谷間を縫う黒い流れが所々岩をはみ、かすかな瀬音が耳に届いてくる。
農道を迂回して谷底に下り、キツネかテンの足跡を追うように枯れた疎林を分け入ると、川辺に出た。
ごろ岩の群がる河原は、雪に覆われて柔らかな表情である。細った流れの瀬音以外は静寂に包まれた
世界。水も木も、じっと春を待っているようであった。











「八ヶ岳 斜光」

サイズ: 462X387o
2006年1月 山梨県高根町


八ヶ岳は、見る角度や描く時間帯で形も陰影もすっかり様変わりしてしまう。それに、何といっても主峰の
赤岳の存在が大きく、それが入ると引き締まった魅力的な山容となるし、それを欠くとやや凡庸な山容に
なりかねない。だから、描くときは結構周到な作戦が必要で、私の場合、全景を入れ過ぎて上下のバランス
が間の抜けた感じとなってしまうのを避けるようにいつも心がけている。この絵は、午後の陽射しが傾いた頃、
 高根町役場付近から見た八ヶ岳である。









                                                           個人蔵

「南アルプス 薄暮」

サイズ: 527X353o
2006年3月 山梨県大泉町


山麓にいると南アルプスのパノラミックな景観をいつも目にしていると、欲張ってその全貌を絵にしたい誘惑
に駆られる。今回それを実行してみたのだが、稜線の向こうに陽が落ちると、山はシルエット状にその姿を
変えてしまう。この絵では、山腹の陰影や雪渓を付け足して、少し変化をつけてみた。








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