山麓絵画館


2014-15年 冬




「静寂」
〜御射鹿池にて〜
Sennelier 荒目 F8
2014年12月 長野県茅野市

まだ全面凍結には至っていないであろうと推し量って御射鹿池まで遠征した。案の定池の約半分が顔
を出していてくれ、訪れる人とていなくなった静寂そのものの冬の風情がそこに漂っている。本格的な
眠りに入る前のそんな一刻を、大事にしまっておいたSennelierの用紙を取り出して描き移してみた。




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「富士見町の八ヶ岳」

Sounders Water Ford Natural F6
2015年3月 長野県富士見町

小淵沢からお隣の富士見町にかけて、八ヶ岳は主峰である赤岳の姿を隠したままなので、
どこか凡庸な姿となってしまう。絵ではそんな姿を敬遠してきたのだが、この日よく通る富士見
町の一角から仰ぎ見た八ヶ岳は、強風の中でどっしりと山腹を広げていて好ましい姿であった。










「長坂町塚川にて」

Sounders Water Ford Natural F6
2015年2月 長坂町塚川

パノラミックな広がりを見せる八ヶ岳は、通常縦構図で捉えて絵になる場所が少ない。
ものだ。そんな数少ないスポットが長坂町の塚川という窪地状の田園地帯だ。晴れた日に
行ってみると、冬枯れの田園風景を縫う流れの上に白い赤岳がぽっかりと浮かんでいた。












「八反歩堤にて」

White Watson F6相当
2015年2月 小淵沢町上笹尾

雪が薄く積もった朝、八反歩堤から望む甲斐駒はいつもより輝きを増している。もう
何度も目にしている姿であるが、真冬の衣装に包まれたその陰影はまた格別だ。この
絵は雪景色をテーマとした教材として私が教室でデモをし、のちに仕上げた一作である。












「大泉町の刈田にて」
Fabriano Studio F8
2015年1月 大泉町谷戸

からからの天気と強風が続き、八ヶ岳も甲斐駒も稜線付近は雲がかかっていることが多い1月、
間隙を縫ってスケッチに出かけた。昨年から目を付けていた刈田と八ヶ岳をモチーフをクルマの中で
デッサンをし、家で改めて彩色を施した。農具の小屋や干し藁は風景に素朴な味わいを添えてくれる。











「茅野市郊外から八ヶ岳」
Fabriano Studio F8
2014年12月 長野県茅野市

この冬は寒さの襲来が例年よりずっと早く、12月も下旬になると八ヶ岳はすっかり厳冬の装い
となっている。原村から茅野方面にクルマを走らせると、緩く続く傾斜地の果てに少し迫り上がった
丘陵を発見。行ってみると八ヶ岳の連なりが屏風のように立ち上がって見える恰好の場所であった。














「冬晴の八ヶ岳」
Fabriano Studio F8
2014年12月 明野町浅尾

快晴の朝、八ヶ岳が白く輝いていたので、陽が子午線を回る頃合いを見計らって良く訪れる
明野町は浅尾の農道に行ってみた。気温は緩かったが風が強かったので、クルマの助手席
に陣取ってスケッチブックを広げ、午後の日射しを浴びた八ヶ岳の連なりを描いてみた。










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