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山麓絵画館
２０１１年 春
「水田と八ヶ岳」
Montval Canson F8
２０１１年５月 高根町 箕輪
こちらも水田と八ヶ岳、この季節に特有の光景である。以前描いたことのある同じ場所で、しかも殆ど同じ構図で
のスケッチ。何故同じ絵を？となると、風薫る５月の水と緑に同じように触発されたから、としか言いようがない。
「校庭のサクラ」
Fabriano Extra White
２０１１年５月制作 富士見町信濃境
中央線の信濃境駅から少し南西に下った所に「南中」という学校があって、校庭の桜が見事である。私が知る
限りこの山麓で三指に入るサクラの好スポットだ。よほど気候風土が適しているのか、どの株ものびのびと背丈
と枝を伸ばし互いに絡ませあうように並木を作っている。午後の山陰を背景にそんな光景を描いてみた。
「水田と八ヶ岳」
Fabriano Studio
２０１１年５月 高根町 浅川
いよいよ田に水が張られる季節、本当はサクラを求めての取材であったが、よく訪れる浅川の集落に行くと
水田の思わぬ光景に出会ってつい座り込んでしまった。この日は折角の五月晴れを、あのにっくき黄砂が汚し
ていたのが残念。その反発も手伝ってか、現実以上に晴れ晴れとした風景としてしまったかも知れない。
「春告げるコブシ」
Fabriano Extra White
２０１１年４月 長坂町 大井が森
コブシはまさに春を告げる花。この花が冬枯れの林を白く彩り始めると、一帯の風景はまさに春一番の様相を
呈してくる。よく咲いたり咲かなかったりの繰り返しがあるようで、今年は当たり年。残雪の山を背景にコブシが
咲き乱れる図柄はずっと暖めていたもので、春の画題からすると一番はじめに掲載すべき絵であった。
個人蔵
「古堂のしだれ桜」
Sounders Waterford Natural F8
２０１１年４月 富士見町 高森観音堂
信濃境にあるこの観音堂付近は、狭い集落の中程や片隅に見事なシダレが何本かあって、目を楽しませて
くれる。このサクラは高森観音堂という由緒のありそうな茅葺きのお堂の前で、かなりの樹齢を誇りながらも
毎年豊かな花付で満開となると雲がたなびくようだ。そんな古木の風情を目一杯絵に込めてみた。
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＜サクラのスケッチ３点＞
「サクラと蔵のある風景」
Montval Canson F6
２０１１年４月 高根町村山西割
「サクラと甲斐駒の風景」
Montval Canson F6
２０１１年４月 高根町村山西割
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山麓の広大な裾野には、なかなか人が入り込まないような農道があちこちに走っていて、そんな中に足を
踏み入れてみると、時として思わぬ風景に出会えて嬉しくなる。この絵も下の絵も、タイトルは「サクラと・・・」
として山の名前を入れてみたが、サクラが咲いていないと普段はうっかりと見過ごしてしまいそうな風景である。
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「サクラと八ヶ岳の風景」
Fabriano Studio
２０１１年４月 高根町五町田
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「早春の瀬音」
Fabriano Extra White
２０１１年４月制作 白州町と富士見町境の釜無川
柳の新緑が蒼めくと川沿いの風景は春一番といった趣となる。背後の森はまだ冬色が勝っているのだが、何やら
春へと蠢いている気配だ。川面は陽春の光を照り返し、瀬音は一段と増して万物が一斉に春を奏でているようだ。
川面の表情だけは繊細なタッチで、あとはラフにそしてリズミカルに筆を運んで描いてみた。
個人蔵
「ソメイヨシノ爛漫」
Sounders Waterford Natural F8
２０１１年３月制作 小淵沢町上笹尾
よく行く小淵沢の身曽岐神社分院。ここは一本のシダレ桜と何本かのソメイヨシノが鮮やかで、毎春境内が
華やぎを見せる。この一点は昨年のスケッチと写真から描き起こした。何かと暗いニュースが絶えない中、
それでも春はやって来る。そういう春を先取りした明るい画にしたかった。
「谷間のサクラ」
Sounders Waterford Natural F8
２０１１年４月制作 須玉町津金地区
これも昨年の画題から描き起こした一点。畑の際に身を寄せ合うように咲き誇っている何本かのサクラ。
谷に切れ込んだ広い空間を背に、午後の日を浴びていっときの輝きを放つ姿を強調して捉えてみた。
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