山麓絵画館


2011年 秋




「鎌池 紅葉舞台」

Arches F8相当
2011年10月下旬 長野県南小谷村 雨飾山

それはさながら紅葉の舞台のようであった。10月下旬に訪れた雨飾山は紅葉の盛り、中でもここ鎌池は
カメラマンが大勢集まる紅葉のスポットだ。そういう場所はかえって絵にはし難いものなのだが、ひるまず
正面から向き合って描いてみた。最大限装いを凝らした木々は、まるで舞台上で演技をしているようであった。










「紅葉の集落」
〜小尾の神戸地区〜

fabriano Extra White
2011年10月下旬 須玉町小尾

これも下の絵と同様、瑞牆湖から信州峠方面に北上する県道沿いの神戸という集落。家々は県道から少し
奥まったところ、文字通り山懐の斜面にとりつくように額を寄せ合っていて、その戸数は数えることが
できるほど。秋たけなわのそんな光景を背後の峠道から俯瞰し、紅葉の山を目一杯入れて捉えてみた。









「黄葉の集落」
〜須玉町比志〜

Montval Canson F8
2011年11月中旬 須玉町 比志

比志という集落は、下の絵の小尾集落から下って瑞牆湖をさらに南下した所、道路の左右山裾に
とりつくようにして家並みが点在している。県道から狭い道に入ってゆけるものかと躊躇していると
下の方から村人が手招きしてくれた。その刹那にいい感触を得て、集落の外れで居座ることとなった。










「紅葉の集落」
〜御門の集落〜
Saunders Water Ford Natural F8相当
2011年11月初旬 須玉町 小尾

瑞牆湖から信州峠方面に北上する県道沿いには、山懐のあちこちに鄙びた集落が点在する。その
一つ、小尾と称される一帯の中の御門という集落)は、通り過ぎるたびに絵心を誘われていた。紅葉
たけなわの季節に訪れ、日陰の県道脇に陣取ってスケッチ、家で描き替えたものがこの一作である。










「瑞牆山 秋景」

Wirgman Block F8相当
2011年10月下旬 須玉町 黒森

標高1500b前後に位置する自然公園、ここは過去何度か訪れており、かつてスケッチもしたことが
あるのだが、あの瑞牆の岩峰を見上げると、どうしてもまた描きたくなってしまう。落葉広葉樹林帯の黄葉は
そのピークを終えており、冷たい風が吹き抜ける中、瑞牆の鋭い峰峰だけが毅然とそびえ立っていた。












「浅川集落 秋」

Wirgman Block F8相当
2011年10月中旬 高根町 浅川

再び浅川の集落へ。この日は教室の生徒さんを同送して、集落越しに望む八ヶ岳の図を描いてもらった。
私はもう何度も同じ構図で描いているので、この日は指導の合間を縫って集落の南外れの一画をスケッチ。
収穫を終えた田畑では冬備えが始まっていて、所々から煙が上がっていた。








「山麓 刈り入れどき」
〜八反歩堤から〜

Saunders Water Ford Natural F8相当
2011年10月初め 小淵沢町上笹尾

小淵沢の田園地帯を俯瞰するここ八反歩堤は、南アルプスを臨んで気持ちいいばかりか、何時行っても
格好の画題を提供してくれる。特に稲刈りのシーズンには、黄金色と茶のパッチワークにはさ掛けの列が
加わって、この季節ならではの風物詩を見せてくれる。気分の良さは、自ずと絵にも乗り移るようだ。








「八ヶ岳 収穫の頃」

Montval Canson F6
2011年10月初め 明野町 浅尾地区

この絵もよく行く茅が岳裾野の西北面、浅尾地区からの風景である。ここからの八ヶ岳は全貌が見渡せる
ばかりか、ひろやかな中景と近景越しに俯瞰する形で絵の構図としてもバランスが良い。八ヶ岳の表情は
太陽が中空を越えた午後がいいのだが、その頃だと雲が湧いてくることが多いので、タイミングが難しい。









「逆光の富士遠望」

Wirgman Block F8相当
2011年9月下旬 大泉町 西井出

余り描くことがないのだが、富士を描くならここといったポイントが山麓にもいくつかある。この絵は広域
農道(通称レインボーライン)ラインの開けた場所からちょっと下った場所からの富士だが、手前の道の
取り入れ方ひとつで、絵の印象が大きく変わってくる。少し単調だったので、犬の散歩をする人を配してみた。








「浅川集落 初秋」

Wirgman Block F8相当
2011年9月下旬 高根町 浅川

この絵も、もう何度も行っては描いている浅川の集落である。黄金色の稲穂の季節は初めてなので、
またまた描いてみた。この日は八ヶ岳がよく見えて、連れて行った教室の生徒さん達も喜んでいた。











←前の作品へ
  山麓絵画館入り口へ↑ 
次の作品へ→






























トップへ
トップへ
戻る
戻る