山麓絵画館


2012年 冬




「川上村雪景」

Fabriano Extra White
2012年2月 長野県 川上村

季節毎に訪れては絵にしている川上村は千曲川沿いのスポット。降雪明けのこの日、八ヶ岳は主峰の
赤岳辺りは上半分が雲に隠れたままで全体像を見せない。作図をする際に、別の日に取材した山容を
参考に稜線までを描き入れてみた。静止した水面の千曲川、枯れ草と雪の表情に意を注いで仕上げた。













「雪の集落〜上津金」

Fabriano Extra White
2012年2月 須玉町上津金

「雪の集落」第3弾である。ここも季節季節に訪れては絵にしている所で、中央やや右にある大きな屋根の
家が、この集落を象徴するようで絵心を誘う。画面下の雪原(田圃)がかなりの部分を占めることになるので、
この家と手前の道をどう絡ませるかが、構図上のポイントとなった。雪の白地は極薄いブルーグレーを施してある。











「冬晴れの八ヶ岳西面」

Arches 細目 F8相当
2012年1月 長野県 富士見町立沢地区

陽が沖天を回ると八ヶ岳の西面が輝きを増す。茫洋と広がる立沢地区は風を遮るものもなく
ポイントとなるものがないのでなかなか絵にしにくいのだが、灌漑用の水路沿いに生える灌木と密生した
枯れ草をアクセントに、くっきりと空を切り取る阿弥陀岳と赤岳(右奥)の八ヶ岳主峰郡を描いてみた。










                                                          個人蔵 
「冬の浅川集落」

Montval Canson F8
2012年1月 高根町 浅川地区

この集落を描くの同じ構図だけで季節を変えてこれで4作目になるだろうか。かねがね雪が降ったら
と思いつつそんなときは晴れ間が乏しくて山が見えなかったり、なかなか果たせないでいた。1月末に
その機会を得て出向き、例によってクルマの中でデッサン、家に帰ってから色を載せて仕上げた。










「雪の集落〜大渡」

Wirgman F8
2012年1月 須玉町江草

これもまた信州峠に抜ける街道沿いの集落で、下の絵より南に位置する大渡の集落である。普段道から
俯瞰してもさほど心惹かれるほどではないこの集落の光景が、積雪のあとだと化粧を施したように見違えた
佇まいとなり、静まりかえった家々の中から人の息使いさえ聞こえてくるように思えるから不思議である。









「雪の集落〜御門」

Sennelier F8
2012年1月 須玉町小尾

昨秋描いた信州峠に抜ける街道沿いにある御門の集落、冬の図である。季節を問わずいつ見ても印象深い
佇まいで、この一点は昨年の冬、積雪のあとに通りかかったとき目にした一景だが、昔話が始まるような懐かしく
好ましい風景だ。背景の枯木に覆われた斜面の表情を描くのが難しく、しかし楽しい作業であった。










「甲斐駒の見える集落」

Montval Canson F8
2012年1月 小淵沢町下笹尾

このタイトルのような集落はたくさんあるのだが、この日の朝は冬の光を目一杯孕んで山も里も輝いて
いたので、ついついこんなタイトルを付けてしまった。実はこの集落、二軒の茅葺き屋根が目をひく
鄙びた感じで、私はこの農家にヒマワリをあしらった絵をかつて描いているお気に入りの集落なのだ。











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