山麓絵画館


2012年 秋




                                                    
「高原の道 晩秋」

Strathmore F10
2012年11月 野辺山高原


黄葉も終わりに近づいた頃、野辺山高原別荘地の一帯にやってくると、人影も少なく、冷たい風が
梢を縫って吹き抜けていた。この絵は、そのときのモチーフをもとに、何年も使ったことのなかった
コンテ鉛筆やダーマトグラフでデッサンをとり、水彩を施していつもとは違った調子を出してみた。










「晩秋の美鈴池」

Fabriano Studio F8相当
2012年10月 長野県南牧村 野辺山高原

絵も教室のスケッチで行った折に、殆ど走り描きで描いたもの。池を巡るカラマツやシラカバ
の明るい林が最後の彩りを放っている。そんないっときを捉えようと筆を動かした。標高1600b
余りの高原は風も冷たく、季節は急ぎ足で冬へと向かっているような寒い一日であった。












「八ヶ岳 初秋」

Fabriano Studio F8相当
2012年10月 長野県南牧村

秋晴れの一日、教室の生徒さんを連れて久しぶりに平沢峠にやってきた。獅子岩周辺に陣取って
秋色を帯び始めた八ヶ岳をテーマに描くためである。もう一月もすると雪に覆われるであろうその
山容は、この日、高い空を背に秋の陽を浴びながら、いっとき羽を伸ばしているかのようであった。














「黄金色の季節」
(八反歩堰にて)

Fabriano Etra White 385 x 513 mm
2012年9月 小淵沢町上笹尾

この絵は、いつも傍らの道を通る度に目を惹かれている上笹尾の田園地帯である。緩やかな傾斜地に田圃
と農家の家々が点在する様がゆったりと牧歌的で、私の好きな風景だ。1週間ほど前、この一帯が一番黄金色に
なる頃合いを見計らって描いた。現在は殆ど刈田となっているが、刈り入れ前後は秋を告げる風物詩である。













「稲穂垂れる頃」

Saunders Water Ford F8相当
2012年9月 長坂町日野

9月も半ばだというのに日中のこの暑さはどうしたことか。高原にいる私らでもそう思うので、都会は如何
ばかりかと思う。それで、秋とも言い難いのだが、田は一面黄金色に覆われ、稲穂はすっかり垂れ下がって
刈り入れを待つばかりとなっていた。以前春先に描いた同じ場所だが、甲斐駒は雲の中であった。










「稲穂垂れる頃U」

Montval Canson F6
2012年9月 高根町村山東割

9月も下旬となると、次第に刈田の面積が増えてくる。クルマで走っていてそんな光景ばかりが目に入る
のあが、余り描くことのない茅が岳がバックにあったので、クルマを停めてスケッチをする気になった。









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