山麓絵画館


2012年 初夏〜



                                                  個人蔵
「緑滴る」

Fabriano Extra White F10相当
2012年8月 長野県茅野市 奥蓼科

夏の一日、絵にも自らにも涼を求めて奥蓼科の御射鹿池(みしゃがいけ)にやってきた。標高1540bの湖面
は期待通り静止して周囲の緑を映している。ここは東山魁偉があの白馬の絵を着想した池とされているが、それが
肯けるような静寂の風景である。かつて秋に訪れたことがあるのだが、やはり緑を湛えた夏がいいようだ。









「八反歩堰の夏」

Montbal Canson F8
2012年7月 小淵沢町上笹尾

ここ八反歩堰の遊歩道には、ことある毎に出かけはよくスケッチをしてきた。実は私はこの地名を
八反歩“堤”だと思い込んでいて、人にもそう教えていた(ゴメンナサイ)。南アルプスの眺めも素晴らし
いのだが、見下ろす集落もまた恰好の絵の素材を提供してくれる。青い稲穂の絨毯が田を覆っていた。









「畑中の道」

Montbal Canson F8
2012年7月 小淵沢町下笹尾

7月の眩しい日射しの中、夏の風景を探してうろうろと移動しつつ時間をつぶしてしまった。今日はこれ
までと諦めかけたとき、この絵の農道に出会ったのでここを描くことにしたのだが、なかなか描くポジション
が定まらない。結局立ったままで描くこと1時間半、帰ったら赤く焼きただれた右腕が痒くなっていた。













「緑深まる」
(大渡の集落)

Arches 細目 F8相当
2012年6月 須玉町江草

こちらは須玉町の江草にある大渡(おわたり)の集落、このHP上では、一度「冬の集落」として描いた
ものを載せている。6月の強い日射しを照り返す家々の織りなすコントラストが印象的であった。緑が日に
日に濃い濃くなりつつあり、焼け付くような夏日が直ぐそこまでやってきているような気配であった。













「初夏を迎えた集落」
(御門集落)

Montval Canson F8
2012年6月 須玉町小尾

須玉町は小尾地区にある御門という名の集落、このHP上でも3度目の登場となる。前2作とは
アングルも描いている一角も違うのだが、季節を問わず何時行ってもどこから俯瞰しても絵心を誘う。
ご多聞に漏れずここも限界集落の一つなのだが、ずっと現存のまま残っていて欲しい思わせる集落だ。

この地区のことについては、別途「集落考」として載せましたので、ご関心のある方はこちらを→










←前の作品へ
  山麓絵画館入り口へ↑
次の作品へ→
←前の(海の)作品へ






























トップへ
トップへ
戻る
戻る