山麓絵画館


2016年 秋の作品




「晩秋の煌めき」

White Watson F10
2016年12月 北杜市小淵沢町上笹尾

下のスケッチしたモチーフをアトリエで描き起こした一作。ススキの群落の表情などに意を注ぎ、
往く秋の最後の煌めく様を表現したかった。完成が冬場となってしまったために、一事「冬の作品」の
方に掲載したが、改めて「秋の作品」に掲載し直した。










                                     個人蔵 
「紅葉の散歩道」

Arches F10相当
2016年10月制作 長野県 富士見町(風景は2015年10月のもの)

天候不順の今年はこういう秋を迎えられるだろうか。そんな想いでの描いた一作である。
昨年、八ヶ岳南西麓を貫く八巻道路周辺で取材の折、別荘地で紅葉のトンネルのような
光景に出会った。そこに散歩人を配して描き起こしてみた。















「湖面の秋」

Fabriano Extra White F10相当
2016年9月制作 長野県 南牧村(風景は2015年10月のもの)

一足早いこの秋の絵は、昨年野辺山高原にあるふれあい公園で得たモチーフによる。
湖面の空間を広く取り入れ、そこに映り込んだ天高い秋を表そうとした。丁寧に描き込んだ
手前の枯れたヨシも、湖畔の秋を演出する大事な道具立てだ。









<秋をスケッチする>






「揺れるススキ野」

White Watson F6
2016年11月 北杜市小淵沢町上笹尾

中央本線の踏切があるここ上笹尾の刈田では、一面のススキが風にそよいで
いた。背後の山の斜面も、土手の向こう側の林も、この秋最後の彩りを放っていた。











「晩秋のシルエット」

White Watson F6
2016年11月 北杜市小淵沢町上笹尾

上と同じ場所でスケッチしたシルエット状の林の表情である。アクセントのない
風景であったが、刻々と変わる森の陰影に過ぎゆく秋のいっときが感じられた。











「大ケヤキのある集落 秋」

White Watson F6
2016年11月 北杜市白州町 大武川

夏の作品に展示した一作(「夏迫りくる」)と同じ集落、秋の図である。数本の大きな
ケヤキの木立が印象的なここ大武川地区は半年振りに来てみると河原の木々が伐採
されてスッキリしてしまったが、いつ来ても季節を象徴するのはやはりケヤキであった。








「箕輪にて」

Montval Canson F6
2016年10月 北杜市高根町箕輪

刈り入れもとうに終えて一段落した秋のいっとき。 陽溜まりの中にいると、こちらまで
ほっこりと一息ついているような気分となる。スケッチでそういう気分を伝えたかった。






<秋の甲斐駒2題>




「雲湧き上がる」

Saunders Water Ford Natural F8
2016年10月 富士見町 葛窪にて

甲斐駒にかかる雲が印象的だったので、富士見町は葛窪に出動。スケッチにかかると
雲の断片は山間から生まれ、またたく間に位置とその姿を変えつつ甲斐駒を迫り上がって
は上空に浮遊していく。退散する頃はやがて秋の雲に成長して上空を覆っていった。









「山秋めく」

Montval Canson F6
2016年10月 北杜市高根町 箕輪にて

やがて透き通るような秋晴れの空となっていったこの日、教室で指導の傍らにスケッチ。
久しぶりに甲斐駒も八ヶ岳も秋空に稜線をくっきり描き、山麓の秋序章を奏でるようであった。
















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