山麓絵画館


2020年 夏の作品




「夏流れ来る」

Saunders Water Ford White ブロックF8
2020年7月 韮崎市の入戸野橋から

この橋は、近くを通るとどんな具合かちょっと寄り道をするのが常である。大分前に
同じ様な構図の絵を描いたとがとがあるが、そのときとは流路や流域の具合が違って
いるようだ。しかし夏の瀬を流れるコバルトブルーの色調は相変わらず魅惑的である。










「渓流に籠る」

Saunders Water Ford Natural ブロックF8
2020年7月 長野県 川上村

これも水をモチーフとした絵。盛夏を迎えると自ずと涼を求めたくなるのは、画面上
でも同じだ。川上村の外れ、千曲川に注ぐ支流が林を縫って流れるポイントは、
入り込んでくる人も少なく、渓流に篭もっての幸せないっときを過ごすことができた。










「御射鹿池 夏景」

Fabriano Studio ブロックF8
2020年7月 長野県茅野市 奥蓼科

夏らしい水の絵をと思い、手元にあるモチーフの中から御射鹿池を選んだ。
もう何点目だろうか、この池の風景を描く都度、また違う雰囲気で行こうと
試みるのが常で、今回は荒目の用紙を選び、スケッチ風の味付けにしてみた。










「夏草の譜 U」

Saunders Water Ford Natural F10相当
2020年7月 北杜市長坂町小荒間

昨年から暖めていたモチーフの一つ、題名のように夏草が集まって歌い踊るような様を表現
しようと試みた作品。密集はいま、コロナ禍のもとでは嫌われ者だが、自然界において密集は
雄弁で美しい。夏の調べ、夏の香り、夏の風情を醸し出しすのは、そんな密集に他ならない。










「本谷川渓谷にて」

White Watson ブロックF6
2020年7月 北杜市須玉町小尾

増富温泉から瑞がき山の懐へと続く本谷川渓谷は、両岸から迫る斜面が陽を遮って
川面はいつも仄暗い。紅葉の季節が有名だが、夏は鬱蒼とした緑と岩をはむ流れがつくる
清涼感が心地よい。殆どスケッチと言っていいタッチで、渓谷の雰囲気を描いてみた。










「湖畔へ」

Saunders Water Ford Natural F8相当
2020年6月 長野県 南牧村

初夏のふれあい公園。いつも陣取る湖畔を避けて背後の森に入ってみると、カラシナの花が彩る
小径と木漏れ日の向こうに、水辺が除いていた。コンテ鉛筆を使ってタッチを出し、上から着色してみた。









「初夏賑わう」

Fabriano Extra White F10相当
2020年5月 北杜市高根町蔵原

田植えが終わった畦や土手を、夏草や小さな花々がひしめき合うように覆い尽くす。花は
シロツメクサやムラサキツメクサなど、この密集具合が何とも夏、それも初夏の賑わいである。
水彩では描き尽くせないモチーフなのだが、それでもこの密集を表現しようと試みた。










「野辺山高原 初夏」

Saunders Water Ford White F8相当
2020年5月 長野県 南牧村

5月下旬、野辺山高原の草原が鮮やかな緑になる頃、あちこちで白いコナシの花が彩りを添える。
八ヶ岳の残雪も日に日に少なくなって、そうなるともうどこからか初夏の空気が漂い始めるようだ。












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