個人蔵
「黄葉の瑞牆山」
その特異な岩峰によって知られている瑞牆山は、深田久哉の日本百名山の一角を占める山で、界隈の
黄葉の素晴らしさは、この辺りでは一二を争うほどだ。その姿をたっぷりと見せてくれる瑞牆自然公園で、
盛りの黄葉を従えた山容をスケッチする幸せな一時を過ごした。主峰はこの岩陵の陰に隠れて見えない。
10月20日 瑞牆公園にて
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「刈田の風景」
10月も半ばを過ぎると、あちこちに見られるこのような光景は山麓の風物詩である。特に富士見町の
広々とした田畑の半分ほどを、こんな立ち藁の刈田が占めている。昨年も同じようなスケッチをしたの
だが、思わずまた・・・でもこちらの方が上手く描けたと思っている。 10月17日 富士見町立沢地区
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調整中
「刈り入れ時の山麓」
山麓ではいまが稲の刈り入れ時。目にする風景のあちこちに天日干しとまだ刈り入れ前の黄金色が
パッチワークのように広がっている。そんな一角を高台から縦に切り取って描いてみた。本格的な紅葉
が始まる前に見せるいっときの色の供宴である。 10月10日 北杜市小淵沢町
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「甲斐駒の見える蓮池」
すっかり秋めいた空に誘われてスケッチの場所を探していると、山麓特有の段々畑の一角にこんな蓮池を発見。
蓮の花はもう終わりに近いのだが、葉の密集と背後のゆったり広がる南アルプスの対称が面白い。池の端に
座り込んで描いていると、時折鯉が跳ねるのか、静止した水面に大きな水音がし、波紋が広がるのであった。
9月11日 長野県富士見町
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