山麓絵画館




「八ヶ岳山麓から 2008」 メモリアルコーナー
<ギャラリーぼ<た>





「ギャラリーくぼた」の会場風景









ご好評いただいた文章
「作家からの一言」も掲載
しました。






                                                        個人蔵

「雪化粧」

Fabriano〜Artistico Extra White サイズ: 353 x 527o
2008年2月 北杜市須玉町

積雪があった翌朝、須玉川に架かる高い橋の上から見下ろすと、いつもはだだっ広くがれ場の感
が否めない河原が見違えるように雪化粧を施していた。雪原と流れの織りなす雪模様は、さながら
留め袖の柄のようでもある。そんなイメージを紡ぐようにして描きおこしてみた。





                                                                   

「雪明けて八ヶ岳」

Fabriano〜Artistico Extra White サイズ: 527X353o
2008年2月 明野町浅尾新田から

これも積雪があった翌日、明野村のスポットに出かけてみると、予想した通りの雪の八ヶ岳の峰峰が!
八ヶ岳はその連なりの全てを描こうとすると、横に広がりすぎて構図が取れない。この絵では、左手
権現の頭から右手は硫黄岳までを入れ、手前下にはまだ漂う雲と色の濃い針葉樹林を配してみた。







「コナラ黄葉」

Sennelier サイズ: 455X380o
2008年秋 長坂町 小荒間

個展の準備がほぼ整った11月の末、当家にほど近い疎林の中に、格好のコナラと出会ってしまった。
黄葉の盛りであとは散るのを待つばかり。これは描かずにはいられまい、そう思って家に戻って画材を
引き下げ、コナラの前に座り込んだ。ただただコナラの装いを画面に封じ込めようとの一心で描いた。







                                                                  

「雪明けて甲斐駒」


Fabriano〜Artistico Extra White サイズ: 527X353o
2008年2月 大泉町谷戸

雪の甲斐駒の勇姿を全面的に捉えて絵にしたいとかねがね思っていた。山麓としては珍しいほどの積雪が
あった翌朝、ここと決めていたスポットに出かけてクルマの中からスケッチ。写真を撮って家で描きおこした。
日々、甲斐駒とともにある集落も雪の中。これも同程度の密度感の中で描き込んでみた。






                                                                   

「暮れなずむ山稜」


Fabriano〜Artistico Extra White サイズ: 527X353o
2008年1月 大泉町谷戸

山麓に暮らす者にとって、日暮れのいっときはいつも南アルプスのシルエットとともにある。陽が山並みの向こうに
沈む頃、山々と集落は淡いモノトーンの世界に溶けあって、やがて闇の中に没していく。そんないっときを切り取ってみた。








〜〜〜以下、おわら風の盆の作品は、「ギャラリー<おわら風の盆>」に移設しました。〜〜〜




                                                                   個人蔵







◆以下、会場に張り出した「作家からの一言」です。



作家から一言
 
  この度はご来場ありがとうございます。
 八ヶ岳山麓に移り住んで3年半、7月から現地で始めた水彩教室もお陰様で盛況です。
今回は移住後に開催する3回目の個展です。

  広大な裾野を擁する八ヶ岳山麓は、豊富な日照量にも恵まれ、四季を通じて開放的で屈託のない風景を欲しいままにできます。
少し足を伸ばせば信州の山岳風景にも出会えます。それでも東北のブナ林が懐かしく、今年は山 形県にも遠出をしました。
所変われば筆を動かす気分も変わってきます。地形や気候、植生の違いがつくり出す多 様な日本の風土は、際立った四季の
彩りとも相俟って、その雄弁さは世界にも例を見ないものと言えるでしょう。こ の日本の四季と風土を絵に掬いとっていきたい
・・私の変わらぬ願望です。

  今回出展しているのは42点。現場で描き上げた作品と、アトリエで描き上げた作品がほぼ半々です。前者はい  わゆる
スケッチ(素描)と呼べるもので、風景と直接対話をして即興的な気分で描き上げたものです。これに対して 後者は、仕入れた
モチーフを元に家でコツコツと描きおこすのですが、構想から仕上げまで時間がかかりますの  で、表現もきめ細かなものに
なります。それで思い出すことがあるのですが、4年前の個展のとき(このときは家で  描いた絵ばかりでした)如何にも大家風
の老画伯が来られ、一つひとつ観ては肯いてこう言い残して帰られました。 「ここまで描けたらあとはどれだけ崩せるか、つまり
クラシックからジャズにできるか、ということかな」。頷けるよう  な、頷けないような・・・。私はどちらのジャンルも好きだし、絵も
その時々の想いで様々に表現できたらいいという考 えです。それでもこの言葉、頭の隅っこに引っかかっていて最近自分の絵
を眺めるに、どうもこれは私の性分なの か、ジャズどころかむしろバロックの方に寄っているかも、と思ったりもします。絵は
それをご覧いただく側の主観に 任せるべきものですから、こんな比喩に深い意味はありません。ジャズにも憧れつつ、ときに
クラシックの楽章も描 きたい・・あれこれと定まらないのは、私がまだ老成の境地にはほど遠いからだと、勝手に納得しています。

  「おわら風の盆」は、私がずっと拘り続けているテーマで、個展の度に描いては出展しています。そう言えば、純日 本調の
おわら節にも私のイメージは膨らみます。「おわら」への想いをなぞり、その情緒の一端を感じ取ってもらえ れば幸いです。
 
     どうかごゆっくりとご覧下さい。
                                                       2008年12月 栗原 成和(マサカズ)






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